なぜ世界中のゴルファーを魅了するのか? 「ホワイト・ホット インサート」20年の軌跡

11月6日より、オデッセイのニューモデル、「WHITE HOT OG パター」が発売となります。名前からもわかるとおり、このパターにはホワイト・ホット インサートが搭載されています。登場から今年でちょうど20年を迎えた、超ロングセラーのインサートです。長きにわたってオデッセイを牽引してきた、この偉大なインサートの歩みを、ここでざっと振り返ってみましょう。

きっかけは、何気ない一言だった

開発が始まったのは、20世紀も終わりに近づいた1990年代終盤。柔らかい糸巻ボールに代わって、2ピース、3ピースの硬いボールが台頭してきた時代です。当時、オデッセイには樹脂製のストロノミックというインサートがあり、人気を博していました。硬いボールであっても、金属のフェースに比べて打感が柔らかく、また摩擦係数も高いため、インパクト時にフェース角がブレてもボールが滑りにくく、優れた方向性を発揮したからです。

しかし、問題もありました。ストロノミックは衝撃を吸収しすぎて、ボールを反発する力も弱いという特性を持っていました。つまり、プレーヤーが望んだ距離をなかなか転がってくれないわけです。

「ボールのカバーと同じ素材にしてみたら?」

ここで開発陣に何気なく、こう声をかけたのがキャロウェイ創業者のイリー・キャロウェイでした。まさに、天の配剤とも言える言葉でした。実際にボールのカバーに使われている樹脂、ウレタンをテストしてみると、問題がすっかり解決しました。ボールは距離を出すことが大きな目的の一つであるため、カバーも高い反発力を発揮します。また、同じ素材同士のため、インパクト時のエネルギーロスも低く抑えられ、フィーリングもより柔らかくなりました。摩擦係数も高く、打ち出しの方向性の良さはストロノミックと同様です。
完成したインサートは、白い素材の「ホワイト」と、“最新の”という意味のスラング「ホット」を組み合わせてホワイト・ホットと命名されました。

そして、これを搭載したWHITE HOT パターが2000年に発売になると、心地良い打感と打球音、ボールの転がりの良さなどから、あっという間に人気が爆発。世界中のゴルファーが、ホワイト・ホット インサートに夢中となりました。日本でもご多分に漏れず多くの使用者が生まれ、2002年にWHITE HOT 2-BALL パターが発売された際には、同じ組の4人全員が2-BALL パターであることも多いため、キャディさんが困っていると話題になったりもしました。

栄光はホワイト・ホットとともに

この躍進を語る際には、もちろんツアープレーヤーの活躍にも言及しないわけにはいきません。日本ツアーでは、WHITE HOT #5 パターが高い使用率を誇ったり、2001年にはポール・ローリーが発売前のWHITE HOT 2-BALL パターを使用して欧州男子ツアー「アルフレッドダンヒル・リンクス選手権」に優勝したりといったことがありましたが、やはり、もっとも大きな影響力を発揮したのは、キャロウェイ・スタッフプレーヤーのアニカ・ソレンスタムでした。彼女は2001年にWHITE HOT 2-BALL パターを手にすると、翌年のメジャー、「クラフト・ナビスコ選手権」優勝(同大会2度目)など、驚異のシーズン11勝で2年連続USLPGA賞金女王を獲得。その後も、WHITE HOT 2-BALL CS パター(下画像) やWHITE HOT 2-BALL BLADE パターを手に、PGAツアーへの参戦やメジャー6勝を含む5年連続賞金女王など、偉大な足跡を残し、ホワイト・ホット インサートとWHITE HOT パターを高い地位へと導きました。

WHITE HOT パターでの成功以降も、ホワイト・ホット インサートは、Tri HOT パターやプロタイプ iX パター、ホワイト・ライズ iX パター、VERSA パター、ミルド・コレクション TX パターなど、搭載するモデルを変えながら、オデッセイのフラッグシップ的インサートとして君臨しつづけ、多くのゴルファーに愛されつづけてきました。また、ツアープロの間での人気も、まったく衰えることを知りませんでした。

キャロウェイ・スタッフプレーヤーの上田桃子プロは、長くTri HOT #3 パターを愛用し、最近もホワイト・ライズ iX SH パターをエースパターとしていましたし、同じくキャロウェイ・スタッフプレーヤーの石川遼プロは、ホワイト・ホット インサートの白が少し変色するほど、プロトタイプの#9 パターを長期にわたって相棒とし、ともに多くの勝利を挙げてきました。また、キャロウェイ・スタッフプレーヤー、重永亜斗夢プロが2018年にツアー初優勝した際も、手にはホワイト・ホット インサートが搭載されたパターが握られていました。

2018年、日本男子ツアー国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」で初優勝に輝いた重永亜斗夢プロが手にしていた「ODYSSEY MILLED COLLECTION TX パター DYPEモデル #2」。

さらに国内外のツアーでは、キャロウェイ・スタッフプレーヤーのみならず、多くの有力選手がホワイト・ホット インサートのパターを使用している姿を、よく目にします。しかもそれは、最近のモデルに限りません。ホワイト・ホット インサートには、ヒール側にオデッセイのスウォールマークが入っているのが通常ですが、最初のWHITE HOT パターのものには、WHITE HOTの文字が入れられていました。現在でも、この初代のインサートをツアーのグリーン上で見ることが決して珍しくないのですから、驚異的です。ホワイト・ホット インサートとWHITE HOT パターが、登場時にいかに大きなインパクトを与えたかが、とてもよく伝わってくる事象の一つでしょう。

20年を経過しても不動の人気
また、ホワイト・ホット インサートがツアーでいかに支持されているかは、データでもはっきりしています。2019年の日本男子・女子ツアーにおいてオデッセイパターを使用しているプロの、ホワイト・ホット インサート使用率をキャロウェイが調べたところ、その数字はなんと64%(!)に上りました。20年を経過して、いまも過半数を占める人気。まさにホワイト・ホット インサートは、唯一無二の存在になっていると言っても決して言い過ぎではありません。

偉大な系譜を受け継いだ「WHITE HOT OG パター」

WHITE HOT OG パターは、こうした偉大な系譜を受け継いだ最新モデルです。ホワイト・ホット インサートのパターを使用したことがない方はもちろん、かつては使っていたという方も、ぜひ一度、手に取ってみてください。独特の柔らかな打感と、その一方でしっかりと響く打球音、そしてボールがきれいに打ち出されていく姿に、きっと何か感じるものがあるはずです。

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