「もう一度勝てることを、自分自身にも証明したい」ブレンダン・ジョーンズ

CALLAWAY STAFF PLAYER BRENDAN JONES
スタッフプレーヤーインタビュー ブレンダン・ジョーンズ

強弾道のドライバー、ビッグスコアを叩きだす爆発力で、2013年まで毎年のように勝利を重ねてきたブレンダン・ジョーンズ。手首のケガによってできた空白を、今年こそ終わりにするつもりだ。

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 これまで数多の外国人プロが日本の男子ツアーに参戦してきているが、そのなかでもっとも活躍したプロといえば、誰になるのだろうか。定義はいろいろ考えられるが、現在、JGTOの「生涯獲得賞金」という参考記録において、海外のプレーヤー最上位となる13位につけるブレンダン・ジョーンズは、間違いなくその1人と言える。
「誇りに思うよ。参戦しはじめたころは、そんなことは考えなかったけどね。これまで13勝を挙げているけれど、こんなに勝てるとも思っていなかった。日本に来た当時の僕に、『あなたは、日本ツアーで13勝しますよ』と予言されていたら、本当にハッピーだし、すごい! と思っていただろうね」
 そもそも、日本でこれほど戦いつづけることになるとも思っていなかった。
「最初は、2000年にオーストラリアのアマチュアチャンピオンになり、日本ツアーに招待を受けて、キリンオープンでプレーした。そして、もう1試合出場した気がする。たしかサントリーオープンかな? こんなに長く日本でプレーするなんて思っていなかったよ。僕のコーチが、日本でプレーするように勧めたんだ。日本でトーナメントに勝つ方法を学んでから渡米してはどうか、と。本当に、日本ツアーでプレーするようになったことは、僕のゴルフ人生のなかで、いちばん良かったことだと思う。日本でプレーするのも好きだし、ライフスタイルも気に入っている。良い決断だったと思う。2005年にはアメリカでフルにプレーしたけれど、まったく思うようにいかなかった。これまで日本で学んできたことを、当時の僕が知っていて実践していたなら、もっとアメリカのツアーでも活躍できていただろうと思う」

ブレンダン・ジョーンズ インタビュー
2001年から日本ツアーにフル参戦して以来、今年で16年。24歳だったオーストラリアの野心溢れる若者と、日本ツアーに欠かせない役者の1人となった、今年41歳の経験豊富なプレーヤーとの間には、どんな違いがあるのだろうか。
「2001年の僕は、髪がふさふさだった。それは大きな違い(笑)。
当時の僕は、若くて世間知らずだった。日本で自分がどうなっていくのか、まったくわからなかった。日本語もわからなかったし、事情もよく理解できていなかった。人生でいちばん大きな賭けだったと思うよ。オーストラリアを離れ、何の知識もない国に行く。しかも仕事のために海を渡るんだからね。でも、あまり迷わなかったよ。自分が慣れ親しんだ場所から抜け出すということに、ただワクワク心躍らせていた。
2001年と2016年の違い。それは、僕が日本のゴルフを受け入れたことかな。自分の国と日本の違いを認識し、日本文化をうまく受け入れられたから、成功できたように思う。ここは、オーストラリアじゃない、日本だ、と自分に言い聞かせ、日本に溶け込めたときから、成功をつかむことができた。すべてがうまく回りはじめたんだ」

アダム・スコットを見て、自信がついた

さて、もっと聞きたいことはたくさんあるのだが、いつまでも過去のことを振り返ってもらうのは、現役真っただなかの彼に失礼というものだ。
「自分の成績を誇りに思うよ。でも、まだ終わりじゃない。数年前の手首のケガから復活して、優勝のチャンスもあったけれど、勝ち残れなかった。しかし、もう1勝する力があるのなら、きっと、あと数回は勝てると思うんだ。2、3年、運に恵まれなかったけど、すべて過去のこと。いまはハッピーだし、前を向いて進んでいきたいと思っている」
 13回目の優勝は、2013年シーズンまで遡る。とにかくいまは、まず1つ勝ちたいと繰り返す。

ブレンダン・ジョーンズ インタビュー
「いまの僕に必要なのは、1勝すること。自信が欲しい。13回優勝したのだから、勝ち方は知っているはず。勝てるはずなんだ。ケガをしてから、ここ3年ほど勝てていないけど、もう一度勝てるということを、自分自身にも証明したい。ケガから復帰後も、やれる! と信じてきた。ケガでトーナメントから離れていた時間があった。毎年勝っていた時期があった。そして、ここ数年勝てていない時期があった。いろんなことを乗り越えて、優勝をもぎ取りたい。そんな気持ちで、いま、いちばん練習に励んでいるよ」
 問題点は、もちろんわかっている。
「僕の試合運びは、スマートだと思うんだ。プレーヤーとして、スマートなプレーを心掛けてきた。でも、ここ数年は、思うようにできていなかった。ケガに気持ちを奪われていた。いまは、頭もスッキリしているから、経験値も生きてくると思う。安定して優勝争いに絡めるなら、充分に勝てる。ふたたび、自分らしいゲーム運びに戻していけるならね」

ブレンダン・ジョーンズ インタビュー
ブレンダン・ジョーンズといえば、長尺パターが代名詞的な存在の一つだった。だが、今年からアンカリングが禁止となった。影響はどうだろうか。
「ルール変更前の1年半は長尺パターをやめ、ショートパターを使ってきた。14年間、長尺パターでやってきたから、まだ慣れない部分は否めないけどね。アダム・スコットを見て、自信をつけたよ。長尺から、ショートパターに変えても勝てたからね。彼と話したときに、『自分は勝てると信じて戦った』と言っていた。頭のなかに、うまくいくイメージがあれば、それほど恐れることはないんだ」
 日本で40歳といえば、大きな人生の節目と捉えられるが、彼はその年齢を超えても、まだまだ上を目指せると確信している。
「ツアーでは若手も育っているし、自分の手首の問題もある。身体的にも若い頃のままではない。歴代のゴルファーを例にとれば、30代半ばを超えると、ゲーム内容が下り坂になりがちだということがわかる。みんな、そうだというわけではないけどね。40歳、50歳を超えても、優勝するのが不可能というわけではない。フジタサン(藤田寛之プロ)やタニグチサン(谷口徹プロ)は、40歳を超えてなお、さらにプレーを進化させた。僕もそんなふうになれると思う。もっと強くなれる」

BRENDAN JONES 
ブレンダン・ジョーンズ

出身地:オーストラリア
生年月日:1975年3月3日
ブレンダンに学ぶ! シンプルスイングでドロー&フェードを打ち分ける