ツアー担当が語る! WHAT’S IN THE BAG 石川遼

スタッフプレーヤーのキャディバッグの中身を、キャロウェイのツアー担当が詳しくご紹介していく今企画。プロのみなさんの、14本の選び方やこだわり、クラブに関するエピソードなどが明かされていきます。今回は、8月に見事な復活優勝を果たした石川遼プロのバッグです。15歳でプロツアー優勝を達成し、以来ずっと活躍しつづけるという、稀有な経歴の石川プロだけに、クラブに対する感性もかなり独特なものがあるようです。

ツアー担当が語る! WHAT’S IN THE BAG 石川遼

XR 16 SUB ZEROドライバー 9.5°
XR 16 フェアウェイウッド 3+(14°)
BIG BERTHA ALPHA 816 フェアウェイウッド 18°
X FORGEDアイアン(I#3-9,PW)
X FORGEDウェッジ 50°
MACK DADDY 2 TOUR GRIND ウェッジ 58°
ODYSSEY プロトタイプパター #9
CHROME TOURボール

※写真は8/28時点でのスペックであり、変更する場合がございます。

「通常、クラブの長さやロフト角、ライ角といったものは、ドライバーからウェッジまで、ほぼ同じ差で短く、小さくなっていきます。いわゆる“階段”が均等になっているのがスタンダードです。でも、石川プロの階段は均等ではなく、ガクンと落ちるところがあったり、ほとんど落ちないところもあったりします。彼は、見た目や自分の感じ方で自分なりの階段をつくっていて、それが打ったときのデータともリンクしています。彼独自の感性であり、おもしろいところですね。石川プロは、もちろん1g違ってもわかりますし、それぐらい指先や手の平の感覚が研ぎ澄まされています。
 こう聞くと、石川プロが新しいクラブをつくるときなどは、すごく時間がかかりそうだと思われるかもしれませんが、いいものがあれば1日ですぐに決まるということも多々あります。テストの1発目で思ったような球が出るかどうかがけっこう大事で、いまのドライバーもそうでした。これは、もともと石川プロのためにつくったのではなく、別の目的で用意していたのですが、石川プロが『ちょっと打たせてください』というので打ってもらったら、いいボールが出たんです。『あれ? これありかも』ということで、それからずっと使っています。いわゆる“めくれる”ような球筋でキャリーを出したい石川プロは、スピンの少ないこのヘッドに対し、それまで関心を示さなかったのですが、60g台と軽く、いつもより長めのシャフトだったことで、いいマッチングになっていたようです。『シャフトのしなりが余計使えるので、思うようなボールが打てている』と本人も言っています。
 スプーンは、XR 16のスタンダード。腰の故障もあって、いまはダウンスイングでヘッドを上からガツンと入れるのではなく、スイープに打っていこうと思っていて、ヘッドが大きいほうがそのイメージが出るようです。XR PROのように小さいヘッドだと、どうしても少しダウンブローに打ちたくなるのだそうです。
アイアンはずっとこれですね。やはり、このヘッドの形状や大きさ、打感に慣れていることもあって、なかなか変えられないようです。
ウェッジは、ロフト50度と58度の間が空き過ぎに感じられるかもしれません。でも、100ヤード以下は全部58度で打ちますし、PWは140~150ヤード。その間を埋めればいいわけですから、50度で問題ないということです。50度でも58度でも、細かい距離の打ち分けはうまいので、その間は必要としていないんですね。
パターは、L字でのラインの出方のイメージが湧かず、芯で捉えるのも難しい状況になっていたということで、昨年終わりからセンターシャフトの#5を使っていました。センターシャフトだと、芯の位置もわかりやすく、テークバックもスムーズになると。でも、センターシャフトを使っているうちにだんだん、ラインに対するヘッドの動きのイメージが良くなってきて、現在のL字ものに戻りました。本人も気に入っているホワイトダマスカスのプロトタイプなど、何本かのL字を試しましたが、いまのモデルはトゥが高く、そのほうがボールをやさしくつかまえられる感じがするようです」

石川遼
出身地:埼玉県
生年月日:1991年9月17日

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