スタッフプレーヤー「スイング自己診断」 佐伯三貴編

今回の「スイング自己診断」は、佐伯三貴プロです。佐伯プロといえば、ダウンスイングで右ひじを体に引きつけ、力強いスイングでパワーフェードを打っていくイメージがありますが、今シーズンはケガの影響を考えて、かなりスイングのイメージを変えているそうです。オススメの練習方法も紹介してくれていますので、みなさんもぜひ参考にしてみてください。

「アドレスで考えているのは、“始動をゆっくり”だけです」

もともとはドローボールを打っていたのですが、プロになってから、けっこう強いフェードボールを打っていました。だから20代後半くらいは、かなり力強いスイングをしていたのかなと思います。トップからダウンスイング、インパクトにかけて“絞る”感じで打っていました。

でも、一昨年に手首のケガをしたので、いまはなるべくそこに負担がかからないような打ち方になっています。以前は、強い球、低い球でしたが、いまはイメージとしては高い球で、効率のいいボールを目指してやっていますね。絞り気味だったのを、なだらかな大きいアークで打つようにしています。見た目には、上げて下ろすみたいな感じでしょうか。以前は、上げて、絞って、ガンッという感じ。いまは言わば、コンパクトに上げて、ポイッという感じです。

子どものころは、コーチである父といろいろ話しながらゴルフをやっていました。誰を目標にしてとか、誰のスイングを真似してとか、カッコいいスイングを目指すとかいったことはなかったですね。いまなら、カッコいいと思うのは、ジェイソン・デイ選手でしょうか。やっぱり力強いですし、そのわりにスイングアークも大きいですし、そこから大きなボールを打つので、見ていて気持ちがいいなと思います。

自分の現在のスイングで、とくに気に入っているというところはないですが、以前よりはエコだなと思いますね。逆に改善したいところは、もう少し、あと毎秒1~2m、ヘッドスピードが上がればということですね。でも、それもスイングで、ということではなく、トレーニングによってということですね。スイングの形としては、自分の理想というわけでもないですけど、いい感じになってきていると思いますので、それを確立していきたいです。

実際にスイングに入る際は、まずターゲットに向かってどういうボールを打つかということをアドレスに入る前に決めて、その素振りをし、構えてからは、“始動をゆっくり”ということをいつも心がけています。「ゆっくり上げるんだよ」と、自分に言い聞かせながら。ゆっくりにするのは、手で打たないようにするためです。手でスイングすると、速くなります。始動をゆっくりにして、体や肩でスイングするということですね。もうスイングのスタートだけです、考えているのは。試合になったら、超シンプルです。スマートフォンでメトロノームのアプリを使って練習したりもしますよ。

スイング中の感覚を説明すると、右利きなので、不器用な左手をきれいに使えるようなイメージで振っています。左手を意識しながら、右手はグリップもなるべく緩くしています。右手は、放っておいても使いますから。トップからは、自然と、右手を使っている感じです。スイング中に、そんなことを考えているわけではないですけどね。

もちろん練習のときには、いろいろ、トップの位置や、ここでこうやってといった細かいことを考えて打つこともあります。自分のスイングの映像を見ると、「ああ、ここがもうちょっとこうならいいな」とか思ったりもしますから。でも、いまはそういう練習はあまりしないですね。バックスイングでシャフトが飛球線と平行のところに来たときに、クラブが水平になっていれば曲がらないです。というか、そう思っています(笑)。でも、以前はフェードを打っていて、少し外にバックスイングを上げていたので、その位置に来るようにはバックスイングしていませんでした。現在のほうが、しっくりきていますね。だから、手首が完全に良くなって、以前のように力強く振れるようになっても、この部分は変えないと思います。

うまく打てるようになるためにいいと思う練習としては、自分の持っているアイアンでいちばん上の番手、いまだったら6番アイアンをよく打つというのがありますね。それを打っていると、下の番手がすごく簡単に感じるときがあります。また、自分が基礎としている9番アイアンと6番アイアンを交互に打つというのもよくやります。9番アイアンで自分がいちばん心地いいスイングを、6番でもできたら、他の番手もどんどん力まずにいいテンポで振れるようになりますから。あとは、バックスイングでトップまで上げて、力が抜けるまで、そのまま3秒くらい止めてから、切り返して振るというのもやりますね。力まずに、リズム良く振れるようになると思います。

佐伯三貴
出身地:広島県
生年月日:1984年9月22日

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